ボーイズロード ―first season―
「趣味で始めただけなのに、そんなにここを気に入ってくれたなんてね……

ありがとう、嬉しいわ。隼の言うことも考えてみようかな。


それとバイトの件は明日、隼のお母さんに確認してからね。

たださっきも言ったように、正式なバイトではなくお手伝いって形になると思うわ。

少しのお小遣いにしかならないと思うけど。隼がそれでよければ」


「全然オッケー!ありがとう、おばさん!

じゃあ今日は、ミルクティーとたまごサンドね!」


こうして俺はここを手伝うことになった。

失恋以来ぼんやり過ごしていた毎日に、放課後の楽しみができた。


そしてこのバイトが後に俺の人生を大きく変えたんだ。

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