ボーイズロード ―first season―
空いてるとはいえ、そろそろ休憩を終えないとだめかな。
「ま、ゆっくりしてってよ」
俺が立ち上がった瞬間に茜がこっちを見た。ちょうど会計でレジにいたのだ。
目が合ったわけではないが、俺の視界の隅でこっちを振り返ったのがわかった。
俺を見たのではない。多分、立ち上がる時の椅子の音に反応しただけだろうな。
これは俺の予感だけど、きっと茜はこの店にはもう来ないと思う。
「ありがとうございました」
茜の食べ終えた食器を片付ける。
今まで動揺なんてしなかったはずなのに、なぜかわからないけど今になって手が震え出していた。
「ま、ゆっくりしてってよ」
俺が立ち上がった瞬間に茜がこっちを見た。ちょうど会計でレジにいたのだ。
目が合ったわけではないが、俺の視界の隅でこっちを振り返ったのがわかった。
俺を見たのではない。多分、立ち上がる時の椅子の音に反応しただけだろうな。
これは俺の予感だけど、きっと茜はこの店にはもう来ないと思う。
「ありがとうございました」
茜の食べ終えた食器を片付ける。
今まで動揺なんてしなかったはずなのに、なぜかわからないけど今になって手が震え出していた。