ボーイズロード ―first season―
「あ、こいつ若月。高校の同級生。こっちはハセ。小中学校で一緒だった」

「若月か、よろしく。ところで二人とも、練習見てどう思った?」


俺はさっき思った事をそのまま伝えた。若月も似たような事を思っていたようだ。


「部活、つまらないって?」


「ああ……もうプレッシャーが半端ないんだよな。確かに俺も強いチームに憧れて立堂入ったけど、なんか違うっていうか。

俺が思っていた以上に、勝つことにこだわりすぎているっていうかさ。

俺としてはもう少し、皆で笑いながら和気あいあいとした練習がしたいのに」


「俺もよく立堂の練習見てたけど、試合より筋トレが中心だよね。そういう部分がつまらないってこと?

あ、ごめんね。初対面なのに口挟んじゃって」


「いや、いいんだ。でもそういうこと。部活の雰囲気だってピリピリしてるし。

確かにこの辺りでは強いチームだけどさ、なんかそれを守り抜くのが義務っぽくて」


部活をサボり今俺らといること、今の発言、ハセの行動の一つ一つに俺はイラッときた。

だけどそれをこいつにどのように伝えていいのかがわからない。

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