ボーイズロード ―first season―
ここ連日の放課後は、赤点科目の追試に追われていたが、今日の現代文でようやく最後だ。

人の二倍もテストするなんて、まじでしんどい。


時間前に会場の教室に入ったが誰もいなかった。あれ、教室を間違えたか?

だけど、まだ時間があるからとりあえず待つことにした。


「あれ、賢太くんしかいない」

梅木が入ってきた。こいつも追試か。


「お前大丈夫か?吹奏楽部、赤点厳しいって聞いたけど」

琢が話していたが、吹奏楽部は赤点3つでコンクールに出られなくなるらしい。

梅木は昨日の英語の追試の時にもいたはず。


「うん、どうせ元々コンクールメンバーじゃないんだ。

でも、このあとで先輩にがっつりやられるけど」

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