ボーイズロード ―first season―
「誰かにプレゼント?」
やましいことしてるわけじゃないのに、急に声をかけられたもんだから、思わずビクッとしてしまった。
振り返ると、なんとそこには茜がいたんだ。制服を着ているから多分、部活帰り。
「あ、これかわいいね、買ってよ」
茜が手にしたのは、俺が選んだオレンジではなく、隣にあった緑のストラップ。こっちはクローバーのデザインだ。
オレンジの方が茜っぽいって思ったのに、俺はやっぱ茜のこと何もわかってねーんだな。
「わかった。買ってくる」
「え、うそ!?待って、冗談だよ」
茜を無視して会計を済ませた。しかも丁寧に包装までしてもらう。
「気にすんな、友情のしるしだ」
口からでまかせ。友情のしるしだなんて昭和のキザかよ。自分で言って鳥肌立つわ。
やましいことしてるわけじゃないのに、急に声をかけられたもんだから、思わずビクッとしてしまった。
振り返ると、なんとそこには茜がいたんだ。制服を着ているから多分、部活帰り。
「あ、これかわいいね、買ってよ」
茜が手にしたのは、俺が選んだオレンジではなく、隣にあった緑のストラップ。こっちはクローバーのデザインだ。
オレンジの方が茜っぽいって思ったのに、俺はやっぱ茜のこと何もわかってねーんだな。
「わかった。買ってくる」
「え、うそ!?待って、冗談だよ」
茜を無視して会計を済ませた。しかも丁寧に包装までしてもらう。
「気にすんな、友情のしるしだ」
口からでまかせ。友情のしるしだなんて昭和のキザかよ。自分で言って鳥肌立つわ。