ボーイズロード ―first season―
「あのさ、若ちゃんが心配するのもわかるけど、晴菜のことで落ち込んだり悩んだりしないでね。
若ちゃんが晴菜の後ろで笑っていたら、晴菜もつられて元気になるんだから。
聞いたわけじゃないけど絶対そう。晴菜は若ちゃんといる時は楽しそうだもん」
何もできずにもどかしい思いをしていた俺は、その言葉に少しだけ心が軽くなった。
そっか、俺にもできることあったんだ。
「ニーナ、やっぱコーヒー苦いわ。ミルクちょうだい」
「ほらな。だからお子様にはまだ早いんだってば」
「いちいちうるさいなぁ」
コーヒーの苦味とあおちゃんの言葉が、一緒に身体の中に染み込んでいく。
ミルクと砂糖をがっつり入れてかき混ぜたら、ようやくいつもの味に近づいた。
だけど喉の奥はやっぱり苦さが残っていて、なぜかちょっぴり切なさがこみ上げてきた。
若ちゃんが晴菜の後ろで笑っていたら、晴菜もつられて元気になるんだから。
聞いたわけじゃないけど絶対そう。晴菜は若ちゃんといる時は楽しそうだもん」
何もできずにもどかしい思いをしていた俺は、その言葉に少しだけ心が軽くなった。
そっか、俺にもできることあったんだ。
「ニーナ、やっぱコーヒー苦いわ。ミルクちょうだい」
「ほらな。だからお子様にはまだ早いんだってば」
「いちいちうるさいなぁ」
コーヒーの苦味とあおちゃんの言葉が、一緒に身体の中に染み込んでいく。
ミルクと砂糖をがっつり入れてかき混ぜたら、ようやくいつもの味に近づいた。
だけど喉の奥はやっぱり苦さが残っていて、なぜかちょっぴり切なさがこみ上げてきた。