ボーイズロード ―first season―
「本当に気にしなくていいよ、ニーナ達とはいつでも遊べるから」

「……じゃあ、そうしよっかな。ありがと。約束破らせてごめんね」


モヤモヤは残るけど、さやかと二人でお祭りに行けることはやっぱり素直に嬉しいと思った。

こうやって簡単に誘うことができたのも、さやかには恋愛感情がないと言い切っているからだとも思うけど。


一旦帰って制服から着替えて、またこの公園で待ちあわせることになった。


普段なら迷わずに服を選ぶのに、今日は時間がかかった。迷って結局、いつも着ているダンガリーシャツに黒のパンツを合わせることにした。


時間は六時前。ニーナに連絡することを忘れていたことに気付き、急いで行けない旨のメールを送った。

まあ、あいつらとも同じところに行くからどこかで会うかもしれないけど、その時はその時で。

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