ボーイズロード ―first season―

♤32章 確信

2学期が始まり数週間が経った。9月末の学校祭に向けて、ＨＲや放課後の時間は各教室でそれぞれ準備に取り組んでいる。


光陽高校で恒例となっているのが、一日目に行われる仮装パレード。

クラスごとに仮装のテーマを決めて、山車や衣装を作り、学校近所の国道を練り歩くのだ。


光陽高校の近隣住民にとっても、この年に一度のパレードを楽しみにしているらしく、毎年歩道の脇には、近隣町内こぞって見学に来ているものだ。


ちなみに近隣住民とは我が家も含む。俺はあまり興味はないけど、母親や藍子なんかはよく見に行ったりしていたみたいだ。


パレードの他にも各クラスごとに出し物もあるが、露店や舞台は2,3年生が優先的にやるので、1年のほとんどのクラスは展示になった。

展示とは言っても、教室を使うのが条件くらいで縛りはない。俺らのクラスはお化け屋敷をやることになった。