ボーイズロード ―first season―
俺らの作業はグラウンドで行なってた。喉が乾いて、自販機で飲み物を買おうと俺は一人校内へ入った。
ついでに琢とニーナの分のスポーツドリンクも一緒に買って、またグラウンドへ戻ろうと下駄箱へ向かう途中、梅木と鉢合わせになってしまった。
それはお互い不意打ちで、梅木もとっさには俺のことをよけることができなく、変な間が空いてしまった。
あいつは少し戸惑ってから思い直したように、不自然に俺の横をすり抜けようとした。
その時梅木の表情が見えた。眉をひそめ、顔を隠すように口元を手で抑える。
なんだよ、その顔。言いたいことがあるならはっきりと言え。
「おいお前、いい加減にしろよ」
俺はぐっとその細い手首を掴みながら、梅木のことを引き寄せた。
ついでに琢とニーナの分のスポーツドリンクも一緒に買って、またグラウンドへ戻ろうと下駄箱へ向かう途中、梅木と鉢合わせになってしまった。
それはお互い不意打ちで、梅木もとっさには俺のことをよけることができなく、変な間が空いてしまった。
あいつは少し戸惑ってから思い直したように、不自然に俺の横をすり抜けようとした。
その時梅木の表情が見えた。眉をひそめ、顔を隠すように口元を手で抑える。
なんだよ、その顔。言いたいことがあるならはっきりと言え。
「おいお前、いい加減にしろよ」
俺はぐっとその細い手首を掴みながら、梅木のことを引き寄せた。