ボーイズロード ―first season―
次の日の朝、あれだけ反対していた母さんが、なぜか光陽の受験を認めてくれた。

さすが父さん。だけどどうやって説得したのだろう。


「光陽に入っても勉強は疎かにしないこと。

部活はお前が決めたことだから、どんなにつらくても途中で退部したりしないこと。

それと毎日新聞を読みなさい。これが条件だ」


「お母さんも、琢哉の事考えてあげられなくてごめんね。

そうよね、今まで琢哉が自分から何かをやりたいって言ったことはなかったわね。

三年間、光陽で頑張りなさいね」


なにはともあれ、俺は光陽を受験をして合格することができた。

新入生の挨拶に選ばれたことを両親に報告すると、母さんは本当に喜んでくれたんだ。

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