フレッシュ！　学園のアイドル！
「クラスリーダーの考え方に同情してあげないと色々と面倒だから、周りの人たちは誰も逆らえないってワケ」

　私はちょっと頭の中を整理して言った。

「クラスのゴミって、北澤琉瑠奈を指すんじゃなーい？」
「そーだね」

　ギャハハとお互い笑っちゃった。

「表面では同じように軽蔑な程度を見せているけど、裏ではフツーに接しているんだね？」
「同じクラスメートとしてね」
「仲イイ？」
「放課後、一緒に帰る事も有るし。夜、時間が有る時なんかラインでのやり取りしているもんね」
「木之元さんと仲良しだって事が北澤さんにバレたら、ヤバくない？」

　ちょっと固い表情をしながら園田さんは答えた。

「大いにヤバイかもね。だから私は、なるべく気づかれないよう注意しているから」

　当の木之元芽琉香は毎日、北澤さんや周りの女のコたちの冷たい対応に苦慮していると園田さんは近況を語ってくれた。

< 11 / 211 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop