フレッシュ! 学園のアイドル!
「言っとくけど、メタリックハートを…」

 横から強い口調で佐々木が口を挟んで来た。

「もーイイだろう北澤!」」
「なーに?」

 怪訝な眼差しで佐々木を見る北澤さん。
 
「木之元本人も、本番向けて頑張るって言っているんだ。やる気を削ぐような事を言うんじゃねーよ」

 冷ややかな目で北澤さんは言葉を返す。

「あーら、木之元さんの為を思って忠告してあげているのよ? 私の言い方、間違っているのかしら?」
「単に人の足を引っ張っているだけじゃねーか。身勝手なお前のセリフなんて、誰も聞きたくねーんだよ」

 隣にいた安田さんが佐々木に言う。

「佐々木には関係ねーだろう? テメェーは黙ってな」

 男勝りの強気な態度の安田さんである。
 私たちはちょっと怯んじゃうけど、佐々木も負けてはいない。

「クラスの女のコが、北澤琉瑠奈って言う極悪女に酷い事を言われているんだぜー。黙ってられっかよ!」
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