フレッシュ！　学園のアイドル！
「もうイイ！　アンタたちの判断に任せるわッ！　芽琉香と付き合ってもイイけど、バカになっても知らないからねー！」
「私たちが木之元さんと付き合うのが、そんなに気に入らないの!?」
「ノーコメント！」

　私の問いに北澤さんは何も答えず、安田さんたちと共に立ち去って行った。
　キレた私は追いかけようとしたけれど、美穂が止めた。

「もうよそう智恵」
「美穂」
「あんな連中相手にしていたら疲れるばっかりだよ。ワケの分かんない事をグダグダ聞かされてイライラしちゃうしね。私たちは気にしないで木之元さんと仲良くすればイイじゃん」　

　私はちょっと冷静になって考えた。

「そりゃそうだよね？」

　背後から声がする。

「椎葉さんの言う通りだよ」と。

　振り返ると、そこには園田絢香さんの姿が有った。

「見ていた？」と私。
「うん」と園田さんは苦笑い。

　昼休み終了のチャイムが鳴る。

　この時、私も美穂も気付いた。

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