フレッシュ! 学園のアイドル!
「どーお♪ 私のメイドっぷりぃ♪ メロメロになっちゃうんじゃなーい♪ ウフ♪」

 美穂が顔を青ざめる。

「やめなさいよ気色悪い! 男がメイドの格好をしちゃうなんて変!」
「お前ら女子が決めた事だろう? 男子も同じメイド服を着ろって」
「だからと言って、そのままの格好でウロウロする事ないじゃなーい!」

 山宏先生がやって来た。

「オイオイ何なんだ佐々木、その格好は!?」

 佐々木のメイド姿を見て山宏先生が引いた。

「クラスでカフェでやって、男子は強制的にこんな格好させられているんですよ」
「そ、そうか!」と山宏先生は苦笑い。
「先生、落し物ですよ」

 佐貫さんがボールペンを山宏先生に手渡した。
 ボールペンは山宏先生の所有物である。

「ああゴメンゴメン! ありがとう! ところで佐貫ぃ、例の準備はOKなのかな?」

 キリリとした表情で佐貫さんは首を縦に振る。

「OKです」
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