フレッシュ！ 学園のアイドル！

「さっきも言ったように今日は本当はね、別のアイドルに来てもらう予定だったんです。しかし残念な事に、お仕事のスケジュールの関係で来れなくなりました。そこで急遽、サヤカさんに代行で出てもらう事になったワケだけど！　何とサヤカさん、他のメンバーの人まで連れて来たんですねー！」

　慌てて答えるサヤカ。

「って言うか！　私ィ…先輩を呼んだ…覚えがないんですよねー！」
「え？　本当？」

　館内がざわめく。

「違うんだ？」
「ホントですよー！　私は読んだ覚えはないんですよー！」

　この辺りの事情、さすがの山宏先生も知らないみたい。
　チェミーに尋ねるサヤカ。

「先輩、どうして？」

　チェミーはニッコリしながら事情を話してくれた。

「サヤカが初めて自分の学校のステージに立つって言うから、最初は学園祭見物も兼ねてコッソリ観に行こうと思っていたの」
「それだけですかー？」