フレッシュ! 学園のアイドル!
「卒業までの期間限定ですから、アイドルユニットになるでしょう」
「それもイイかもね」と美穂。

 私たちは色々と話し合った結果、1つの学園アイドルユニットとして活動する事で全員の意見が一致した。
 ココで芽琉香は自分の希望を出した。

「私たちのユニットに1人、女のコを入れたいんだけど」
「誰?」と佐貫さん。

 芽琉香は立ち上がり、店の出入り口の方へ見やった。
 来た、来たと目を輝かせながら手を振る。
 同じ学校の制服を着た女のコが芽琉香を見つけるなり、足早にやって来た。
 何と、園田絢香じゃなーい!

「遅くなってごめーん!」とハァハァ息をしながら来た絢香。
「どうしたの?」と私。

 勘のイイ、こずえちゃん(如月こずえを親しく、こう呼ぶ事にした)は絢香が姿を見せた理由を察知した。

「仲間に入れたいって言う女のコは絢香の事ねー?」
「そうだよ」

 芽琉香に促されて隣に座る絢香。
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