フレッシュ! 学園のアイドル!
「それって、褒め言葉?」

 怪訝な眼差しで北澤さんを見つめる芽琉香。

「想像に任せる」
「想像だって、よく言うよ」

 ジィーっと芽琉香を見る北澤さん。

「怒っている?」
「…」

 何だかバカにされているような気がしてならない。

 芽琉香の顔を見ると不機嫌だし…

 やっぱり…

 私から話しかけてみる。

「北澤さん、さっきのセリフは何? 信じられない どうかしている。何なの、その言葉は?」
「さー、何でしょう?」と北澤さん、含笑い。
「勿体ぶらないで教えてよ」

 北澤さんはズバリ、こう言った。

「木之元さんのような人がアイドルコンテストに出るなんて、変じゃないかって言いたいの」
「芽琉香に対して因縁吹っかけているの?」
「注意よ注意。分かるぅ?」

 芽琉香は目を剥き、顔を真っ赤にした。

「出るなって事!?」
「アイドルってね、誰でもなれるってワケじゃないから」

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