フレッシュ! 学園のアイドル!
 私も聞き返す。

「芽琉香は、アイドルになれないんだ?」
「ズバリ、言っちゃえばね」

 美穂が横から口を出す。

「芽琉香がチビだから? もしそう思っているのなら、このコに対する偏見だよね。実際に本職のアイドルタレントになっている女のコだって、中には芽琉香ぐらいの背の低いコもいるじゃなーい。
 あれは、どう説明するつもり?」

 チョットだけイラっと来たのかな?
 北澤さんは強い口調で言う。

「誰も、そこまで言ってないでしょう!?」
「じゃあ! 芽琉香が、アイドルになれないって言うのはどう言う事なのか説明してよ!」

 北澤さん、ニヤリとしながら持論を展開し始めた。

「この私を見るとイイわよ」と言って、北澤さんはポーズを決めた。

 両手を腰に当て、左足を右足の前に出して立ちポーズを決めたのだ。

「モデルばりのポーズね?」

 ニヤリとする北澤さんはオーバーに言った。
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