フレッシュ! 学園のアイドル!
「悪かったわね! クソ生意気で偉そうな女のコで」
「それによ、ムツゴロウが鼻垂れたような顔に口のデカい女がアイドルになると、目の保養に良くないし気持ち悪いよなー」 

 佐々木ったらワケ分かんない事言っちゃって大笑い。

 バシーッ!

 いきなり北澤さんのビンタが飛んだ!

「イテーッ!」

 ヒリヒリした頬を手で押さえる佐々木。

「麗しき乙女に向かって失礼な!」と北澤さんはカンカン。
「誰が麗しき乙女だって?」
「私よ私!」

 麗しき乙女だって。
 私は質問した。

「甘いって、どう言う事? 美少女だけじゃ、アイドルになれないって事?」

 北澤さんは真剣な表情で説明をしてくれた。

「ルックスとか、笑顔サイコーだけじゃあダメなんだよ。美少女だから絶対になれるってワケじゃないし」
「何が必要?」
「今度のコンテストでは歌やダンスの上手さも審査の対象になるから。木之元さん、知っているわよね?」

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