フレッシュ! 学園のアイドル!
「自分は、凄く人気者だしモテモテなんだって言う事をアピールしているみたいだし」

 なーにこの女?

 北澤さんは呆れた表情で、ジッと尾山先輩を見た。

「尾山先輩の今のセリフ、私に対する不満ですか? それとも妬み?」
「あなた、自分をアイドルか何かと思っているの?」
「尾山先輩だって、自分の事を学園のアイドルって思っていますよね?」
「うん、まあね」

 そうなのだ。
 北澤さんに何だかんだとケチを付けている尾山先輩だって同じような事をしているのだ。

 でもね…

 何だか違和感を感じてしまう。

 同じ女のコである私が見ても、尾山先輩ってそんなに美少女って感じじゃないしね。
 それは北澤さんも同じ気持ちだった。
 私たちは尾山先輩に対しては別に何も言わないけれど、北澤さんは堂々と言う。

「いくら尾山先輩も学園のアイドルだと言っても、私と違って男子の評判はイマイチでしょう?」
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