フレッシュ！　学園のアイドル！
「そっかぁ。でも廊下を走っちゃ危ないよね？」
「そ、そうね。ゴメンね！」とまあ、相変わらずペコペコと頭を下げるばっかりである。
「もう、そんなに頭下げなくもイイって。私もボーッとして周りをよく見ていなかったのも悪いし」

「あーハハ！」とその苦笑い。

　再び美穂が声をかけた。
「初めて見る顔だよねー？　名前は？」
「わ、私ィ！」
「落ち着いて」と私はそのコの肩を軽くポンポンと叩いて落ち着かせた。

　深呼吸したそのコは自己紹介を始めた。

「木之元芽琉香って言うの」
「どこのクラス？」
「１年E組」
「体育の佐沢先生のクラスだよねー？」と美穂。

　この時である。

「そのコ、E組のゴミだよー」


　え？


　ゴミ？


　いきなり、こんな非情な事を口にした無礼者は近くの場所で男子と語り合っていた女のコ。
　ポニーテールの髪型をしたスタイル抜群の雰囲気悪そうなコである。
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