フレッシュ! 学園のアイドル!
 E組の北澤琉瑠奈って言えば、知らない人はいないぐらいチョー有名な女のコでも有るのだ。

「E組のゴミってなーに?」

 美穂が怪訝な眼差しで北澤さんを見る。
 北澤さんは腕を組み、冷たい表情で説明を始めた。

「ドジで慌て者。その上、頭のネジが外れている。こんな変なコだから、クラスのゴミだって言うの」

 ドジで慌て者?

 その上、頭のネジが外れている?

 芽琉香をバカにしているの?

「それってヒドい言い方じゃなーい?同」
「あーら、ヒドい言い方かしら? 本当の事を言っているだけなのに」
「あのねー、クラスの仲間同士だし…」

 美穂の文句を遮るように北澤さんは強く言う。

「クラス仲間だから仲良くすべきだとか、優しくしなきゃダメだった言うセリフなんて聞きたくはないから」
「ハァ? 何て?」

 耳を澄ますポーズを取った美穂。

「聞きたくないから!」
「エエー?」
「聞きたくないって!」
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