フレッシュ! 学園のアイドル!
 が…


「ノーコメント」と言って、答えるのを拒否しちゃった。
「言えないの?」
「…言えない」
「どうして、言えないの?」
「まあ色々有ってね」
「どんな事?」
「だから色々と」
「どんな事?」

 芽琉香は顔をしかめる。

「いちいち答えるのは面倒だなぁ!」
「面倒だなぁって。何を歌うのか教えてくれないと、こっちが気になってアドバイス出来ないじゃなーい」
「アドバイスはもうイイ!」
「芽琉香!」

 私は思わず喰ってかかろうとしたけれど、美穂がサッと制止して来た。

「何を歌うのかは言わなくてもイイけどね? でもこれからどう動くのか教えてもらわないと、智恵も私も心配するから」

 美穂の冷静な説得に感化されて、芽琉香はしぶしぶ答えた。

「私は本番まで極秘で練習したいの。だから美穂も智恵も、顔突っ込まないでね」

 芽琉香はこう言って、先に教室へ戻って行ってしまった。
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