フレッシュ! 学園のアイドル!
「アナタが行動すると、ドジが目立っちゃう。その事は自分でちゃんと意識しているぅ?」
「意識しているけど」
「本当に?」
「うん」

 ジッと芽琉香を見る北澤さん。

「その弱々しい言い方だと、意識していないって事だよねー!」
「してる!」
「してないよねー!?」

 何か気に入らないのかな?
 北澤さんは不機嫌な顔をしたまま、サッサと向こうへと行ってしまった。

「ハァ…、又…、怒らせちゃった…」

 ポツリと出た木之元さんのつぶやき。
 ワケありと私も美穂も感じた。

「あの人から目の敵にされているみたいね?」

 美穂の勘である。

「木之元さん、クラスでは皆からキラわれているって本当なの?」
「うーん」

 私の質問に木之元さんはさえない表情を見せた。
 実際にキラわれていると言う。
 自分自身が不器用なドジばっかり踏んでいるから、クラスでは浮いた状態になっているらしい。
 本当なのだろうか?
< 9 / 211 >

この作品をシェア

pagetop