HEAD/phones~ヘッド・フォン~
第2章
しばらく気を失っていたのか、目を開けると霧はすっかり晴れていた。
「っつ!」
起き上がろうとすると頭がズキズキと痛んだ。一体どうしたのか、全く思い出す事が出来ない。最初からここにこうして寝ていたような気もするし、そうでない気もする。記憶が酷く曖昧だった。ただ、思い出そうとすると頭が押し潰されそうなくらい痛むばかりだったがが、次の瞬間その痛みは吹き飛んでしまっていた。
「…なんだこれ??」
ノブオの目の前には大きなビルのような建物が一つ建っていた。それを取り囲むようにして周りには森が広がっている。その景色は妙に嘘っぽく見え、絵の中の世界のように所々ぼやけていてどこか無機質な感じがした。
「どうして、こんな所にいるんだ…?」
ノブオは建物の入り口へと続く道に一人倒れていた。その道以外は長い草で埋め尽くされている。
そのまましばらく呆然と立ち尽くしていると、徐々に記憶が蘇ってきた。空っぽの頭の中に次第に溢れ出す記憶。しかしそれは、ここでは必要のないものに感じられた。
「みんなは……?」
ノブオは辺りを見回すが誰の姿も見えない。
「どこだ?」
「っつ!」
起き上がろうとすると頭がズキズキと痛んだ。一体どうしたのか、全く思い出す事が出来ない。最初からここにこうして寝ていたような気もするし、そうでない気もする。記憶が酷く曖昧だった。ただ、思い出そうとすると頭が押し潰されそうなくらい痛むばかりだったがが、次の瞬間その痛みは吹き飛んでしまっていた。
「…なんだこれ??」
ノブオの目の前には大きなビルのような建物が一つ建っていた。それを取り囲むようにして周りには森が広がっている。その景色は妙に嘘っぽく見え、絵の中の世界のように所々ぼやけていてどこか無機質な感じがした。
「どうして、こんな所にいるんだ…?」
ノブオは建物の入り口へと続く道に一人倒れていた。その道以外は長い草で埋め尽くされている。
そのまましばらく呆然と立ち尽くしていると、徐々に記憶が蘇ってきた。空っぽの頭の中に次第に溢れ出す記憶。しかしそれは、ここでは必要のないものに感じられた。
「みんなは……?」
ノブオは辺りを見回すが誰の姿も見えない。
「どこだ?」