俺が虜にしてやるよ。
あー・・・。まずいって・・・。

私の立場が・・・。どんどん・・・!

「ノア・・・。やめて。」

「マリア!?何故だ!?こんな事されたというのに・・・」

想像以上に怒り狂うノア。

私は、ノアを押し止め、クラスメイトに謝罪した。

「ごめんなさい・・・。忘れてください。」

「マリア!お前、どうして・・・」

ノアって、こんな性格だったっけ・・・?
こんな顔も出来るんだ・・・。


「いいの、いいの。ほっといて」

私は、安心させるように、ニコッと笑ってみせた。




・・・


キーンコーンカーンコーン。

チャイムがなって昼休みになった。


「聖さ~ん!一緒にトイレ行こー!」

「あ、う、うん・・・」

私は、ノアに訝しがられないように返事をして、女の子たちのグループへ向かった。

< 15 / 34 >

この作品をシェア

pagetop