俺が虜にしてやるよ。
バシャッ!!!
「あのさ~。聖さん。自分の置かれてる立場わかってる?」

トイレに着くなり、水を頭からかけられた。
「・・・。」

私は、黙って終わるのを待つ。

「なんかコイツ、今日おかしくね?」

「風邪でもひいたんじゃね?顔赤いし」

「ざまあみろ、ウケる」



「・・・。」

「なんか言えよ!」

ガッ・・・。


頬が熱い。

熱のせいなのか、それとも、殴られたからなのか。

そんなの、もうどうだってよかった。

はやく、終わって・・・。



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