俺が虜にしてやるよ。
「え・・・・?」
花恋ちゃんは、ポツリと話し出した。
「私、見ての通り学園長の娘なわけで、昔から厳しい教育を受けてたんだけど・・・。なんか、喋り方違ったり、服装とか違ったり、先生の態度とか違ったりして、さっきの女の子みたいな人にいじめられてたの」
花恋ちゃんは、悲しそうにうつむく。
「こんなの、絶対にお父さんなんかに言えないし、それに、中等部から続いてるから女の子達の絆も強くて、勝てなくて・・・。 高等部に入って、やっといじめられなくなったんだけど、」
「そうだったんだ・・・」
「あのね、」
私は、勇気を振り絞った。