俺が虜にしてやるよ。

「私、リムジンに、ノアさんとマリアちゃん乗ってくの見たから・・・」


「そうなの・・・?」 


「うん・・・。ごめん、なんか、勝手に・・・」



「いやいや、大丈夫だよ?だって、気になるのは当然だもの・・・」


「うん、気になった」


「「あははっ」」


久しぶりに心から笑った。

熱で辛いはずなのに、なんだかほっこりする。


「さて、マリアちゃん、もう寝ましょう?」


「うん・・・その、花恋ちゃん・・・」


「・・・どうしたの?」

「ありがとう・・・」



花恋ちゃんの顔が、ぼっと赤くなった。


「いっ、いえ・・・そのくらい・・・」


「どうしたの・・・?移しちゃった?」


「可愛すぎよ・・・」ボソッ


「え?何?」


「なんでもない!放課後まで、ちゃんと寝ててね?」


「わかったよ〜・・・ありがとう」

「それじゃあ、行くね!」


ガラガラ・・・ピシャン。
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