俺が虜にしてやるよ。


花恋ちゃんが出て行ったあと、急に寂しくなった。


一人きりの保健室。

忘れていたはずの頭痛が蘇ってくる。



「ふぅ・・・・、うぅ、痛い・・・」


口に出しても何も変わらないんだけど。



友達の力ってすごいんだな〜・・・。


「はぁ、・・・ノア怒ってるよな・・・」


ノアって、あんな性格だったっけ。


・・・ちゃんと人のこと心配できるじゃん。


心の中で、ふふっと笑う。


だけど、身体は相変わらずだるくて辛い。


「だれか・・・来ないかな」 




ノアにちゃんと謝らなきゃ、と思いながら、私は眠りについた。
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