俺が虜にしてやるよ。
〜ノアside〜


(アイツ・・・。なんで俺に言わない・・・?)


勢い余って保健室から飛び出してしまったが・・・。



やはり、無理していたんだな。




俺は、こんな性格だっただろうか。何かおかしい。



(なんで、あんなやつの心配なんか・・・)



しかし、周りの女子の話を聞いてると、あいつがあんなふうになっているのも、俺のせいだと言えるだろう。






「いじめ、か」


俺には縁のない話で、あいつにとってもそうだと思っていた。
 


(でも、あいつは苦しんでいた)  
 



友達が欲しかっただけ、と涙をこぼすあいつの姿を思い出した。





 


あいつは、俺が初めて面白れーと思った女だ。




俺が、あいつをめちゃめちゃにしたいんだよ。

    

あいつの真っ赤に染まった顔が見てぇんだよ。





俺が、手を出す前に壊れるなんて許されるわけ無いだろ・・・








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