ピュア・ラブ
「味噌辛ラーメンをお願いします」
「はいよ」
カウンターに座り、ラーメンを注文した。
初めて一人でラーメン屋に入った時は、緊張した。何度も店の前を行き来してやっと入ったのを思い出す。
人は全く気にしない私でも勇気がいった。もう少し女が入りやすいラーメン店が増えて欲しいと思う。
ファミレスやファストフードは難なく入れたが、ラーメン屋はなかなか入れなかった。
立仕事の一日を終え、やっと座る。足がパンパンだ。
ラーメンが出来るまで、ふくらはぎを揉む。
店内を見渡すと、女は私しかおらず、客は全て男だった。客の入りをみてもなかなかの繁盛店の様だ。
いつも持ち歩いている本を忘れた。
手持ち無沙汰で何もすることがない。天井の角を見ると、テレビが設置してあった。頬杖をつき、流れる画面をみた。
「はい、お待ちどうさま」
「あ、はい」
ラーメンは出来上がるのが早い、待っている時間が少なくてすんだ。
カウンターにある箸立てから割りばしを一善とり、心の中で「いただきます」と言う。
スープから飲むと、期待していたこってり感が口の中から食道に流れる。後から来る辛さがたまらない。
好みの味だった。
スープを全部飲み干したいところだが、胃がたぷたぷしてしまうのは頂けない。
「ごちそうさまでした」
カウンター越しに店主に声をかけると、白衣で手を拭きながら、私に向かって近づいた。
「あ、ありがとうございます、850円です」
財布から、千円札をだしてカウンターから支払う。
おつりを貰って、店を出た。
「はいよ」
カウンターに座り、ラーメンを注文した。
初めて一人でラーメン屋に入った時は、緊張した。何度も店の前を行き来してやっと入ったのを思い出す。
人は全く気にしない私でも勇気がいった。もう少し女が入りやすいラーメン店が増えて欲しいと思う。
ファミレスやファストフードは難なく入れたが、ラーメン屋はなかなか入れなかった。
立仕事の一日を終え、やっと座る。足がパンパンだ。
ラーメンが出来るまで、ふくらはぎを揉む。
店内を見渡すと、女は私しかおらず、客は全て男だった。客の入りをみてもなかなかの繁盛店の様だ。
いつも持ち歩いている本を忘れた。
手持ち無沙汰で何もすることがない。天井の角を見ると、テレビが設置してあった。頬杖をつき、流れる画面をみた。
「はい、お待ちどうさま」
「あ、はい」
ラーメンは出来上がるのが早い、待っている時間が少なくてすんだ。
カウンターにある箸立てから割りばしを一善とり、心の中で「いただきます」と言う。
スープから飲むと、期待していたこってり感が口の中から食道に流れる。後から来る辛さがたまらない。
好みの味だった。
スープを全部飲み干したいところだが、胃がたぷたぷしてしまうのは頂けない。
「ごちそうさまでした」
カウンター越しに店主に声をかけると、白衣で手を拭きながら、私に向かって近づいた。
「あ、ありがとうございます、850円です」
財布から、千円札をだしてカウンターから支払う。
おつりを貰って、店を出た。