ピュア・ラブ
「あまり詳しくはないけど、一緒に選ぼうか」
背に腹は代えられない。分からないまま買って、失敗するよりも、自分で納得したものを買った方がいい。
「今はね、猫モードって言うのがあるんだよ。猫は、レンズを向けられると、目を背けるんだ。だから一瞬のシャッターチャンスを逃しちゃダメ。これは、連写が出来るタイプだね。これは、目が光らない機能、それと、あ、これは黒猫モードだ」
沢山ある種類の中で、橘君は一つ一つ手に取って説明してくれた。
橘君は自分も楽しいのか、デジカメの機能をいろいろ試していた。
「俺も新機種欲しくなっちゃったなあ」
男の人は、こういう物が好きなのだろう。色々と試している橘君はとても楽しそうだ。
「あ、ごめん、つい俺が楽しんじゃって。黒川の買い物なのにな」
「大丈夫です」
「え? えっと……あ、ありがとう……あ、ありがとうじゃないか」
私が、返事をしたので、びっくりしたようだ。私も自分で驚いている。
絶対に、意地でも会話などするかとか、そんなことじゃない。ただ、人間と話すと、面倒だと思っているだけだ。人の腹を探ったり、気を遣ったりと、面倒なことがおおい。
「う~ん、迷っちゃうけど、これがいいかなあ? 黒川の手にも収まるし、猫モードが他の機種よりいい感じ。色は? シルバーとピンクゴールド、ブラックの三色あるよ?」
どうしようか、ブラックは好きじゃない。シルバーが無難だけど、私はピンクが好きだ。
迷っている間も橘君は急かすことなく、ずっと待っていてくれている。
どうしよう、早く選ばないと、橘君に迷惑が掛かってしまう。
「ゆっくり考えていいよ、安い買い物じゃないんだから」
そう言ってくれ、私は、焦るのを止めた。
第一印象はピンクゴールドだった。自分のインスピレーションを信じて、ピンクゴールドを買う事にする。
「これで」
そう言って、私は、ピンクゴールドのデジカメを指さした。
「おお、いいじゃん、店員を呼ぶね」
そう言って、橘君は店員を呼んでくれ、会計をするレジまで付いて来てくれた。
保証書にハンコを押したり、中身の確認をしたりと、少々時間が掛かったが、手渡された時は、とても嬉しかった。
背に腹は代えられない。分からないまま買って、失敗するよりも、自分で納得したものを買った方がいい。
「今はね、猫モードって言うのがあるんだよ。猫は、レンズを向けられると、目を背けるんだ。だから一瞬のシャッターチャンスを逃しちゃダメ。これは、連写が出来るタイプだね。これは、目が光らない機能、それと、あ、これは黒猫モードだ」
沢山ある種類の中で、橘君は一つ一つ手に取って説明してくれた。
橘君は自分も楽しいのか、デジカメの機能をいろいろ試していた。
「俺も新機種欲しくなっちゃったなあ」
男の人は、こういう物が好きなのだろう。色々と試している橘君はとても楽しそうだ。
「あ、ごめん、つい俺が楽しんじゃって。黒川の買い物なのにな」
「大丈夫です」
「え? えっと……あ、ありがとう……あ、ありがとうじゃないか」
私が、返事をしたので、びっくりしたようだ。私も自分で驚いている。
絶対に、意地でも会話などするかとか、そんなことじゃない。ただ、人間と話すと、面倒だと思っているだけだ。人の腹を探ったり、気を遣ったりと、面倒なことがおおい。
「う~ん、迷っちゃうけど、これがいいかなあ? 黒川の手にも収まるし、猫モードが他の機種よりいい感じ。色は? シルバーとピンクゴールド、ブラックの三色あるよ?」
どうしようか、ブラックは好きじゃない。シルバーが無難だけど、私はピンクが好きだ。
迷っている間も橘君は急かすことなく、ずっと待っていてくれている。
どうしよう、早く選ばないと、橘君に迷惑が掛かってしまう。
「ゆっくり考えていいよ、安い買い物じゃないんだから」
そう言ってくれ、私は、焦るのを止めた。
第一印象はピンクゴールドだった。自分のインスピレーションを信じて、ピンクゴールドを買う事にする。
「これで」
そう言って、私は、ピンクゴールドのデジカメを指さした。
「おお、いいじゃん、店員を呼ぶね」
そう言って、橘君は店員を呼んでくれ、会計をするレジまで付いて来てくれた。
保証書にハンコを押したり、中身の確認をしたりと、少々時間が掛かったが、手渡された時は、とても嬉しかった。