ピュア・ラブ
2
「ネコちゃん? そこにいるの?」
アパートは新築じゃないが、大家さんの趣味で、庭がとてもすてきに整備されている。所謂ガーデニングと言うやつだ。その一角に桜の木が植えてある。そこから鳴き声が聞こえる。暗くてよくわからない場所を猫の鳴き声を頼りに、前かがみになって足を進めた。
「あ、いた……どうしたの? 大変!」
見つけた猫を見ると、大きな猫にやられたのか、鳥につつかれたのか、体中から血がでて、目やにもひどく、目も怪我をしているようだった。暗くてよくわからないが、毛も抜けている所がある。
「そこにいるのよ、今すぐに来るから待っててね」
両手に持っている荷物を取り敢えず部屋に持って行かなければいけない。
何故か分からないけれど、身体が震えた。心臓が早く鼓動を打って、血の気が引いていくのが分かった。
鍵を開けて、袋をキッチンに投げると、洗面台からバスタオルを取り、バッグと猫をいれられそうな袋を持って、猫の所に急いだ。
「はあ、はあ、猫ちゃん、今、助けるからね」
アパートは新築じゃないが、大家さんの趣味で、庭がとてもすてきに整備されている。所謂ガーデニングと言うやつだ。その一角に桜の木が植えてある。そこから鳴き声が聞こえる。暗くてよくわからない場所を猫の鳴き声を頼りに、前かがみになって足を進めた。
「あ、いた……どうしたの? 大変!」
見つけた猫を見ると、大きな猫にやられたのか、鳥につつかれたのか、体中から血がでて、目やにもひどく、目も怪我をしているようだった。暗くてよくわからないが、毛も抜けている所がある。
「そこにいるのよ、今すぐに来るから待っててね」
両手に持っている荷物を取り敢えず部屋に持って行かなければいけない。
何故か分からないけれど、身体が震えた。心臓が早く鼓動を打って、血の気が引いていくのが分かった。
鍵を開けて、袋をキッチンに投げると、洗面台からバスタオルを取り、バッグと猫をいれられそうな袋を持って、猫の所に急いだ。
「はあ、はあ、猫ちゃん、今、助けるからね」