ピュア・ラブ
「どうしよう……」
もう寒い季節になっていたのにも関わらず、掃除などの家事をして、窓を開けっぱなしにして昼寝をしてしまっていた。そのときにどうやら、風邪をひいてしまったらしい。こういう事は十分気をつけていたのに、私としたことが、気が緩んでいたようだ。
薬箱から体温計を出して、熱を測ると、38度にもなっていた。
熱をだしても看病してもらえなかった子供時代。そこからの教訓で、絶対に病気にはならないと誓ったのに、全く。
もう記憶にないくらい昔に熱を出して以来だ。こんなに辛いのか。
モモを退院させなくてはいけない。どうしたらいいだろう。モモは連れて帰って来たい、病院は居心地が悪いだろうし。だけど、体がいう事を聞かない。
ベッドから抜け出せずにいる。
食事をしようという気にもならず、ペットボトルの水とコップを何とか枕元に持って来て、横になる。
こんな時は、眠くなるのか、私は、目を閉じると、すぐに寝てしまっていた。
「ううん……」
朝に起きた時は、7時くらいだった。それからまた眠って今は既にお昼になっている。
どうしよう、体が動かない」
暫く眠れば熱は下がっているだろうと思ったが、さっぱり下がらない。
モモを迎えに行く時間だ。
重い身体を起こして冷蔵庫を開ける。
何か食べて薬を飲まないと。明日は、仕事だ、休むわけにはいかない。
普段買いだめをせず、節約をして、嗜好品を買わずにいたことが仇となる。何もない。
仕方なく、牛乳を飲む。モモを迎えに行く前にスーパーでフルーツを買って行こう。
口の中が気持ち悪く、さっぱりした物が食べたい。
着替えて迎えに行きたいと、気持ちは急いていたが、私はまたベッドに倒れ込んだ。
「あ~ごめんね、モモ。もう少し待って」
そんな風にしているだけで、時間は過ぎて行ってしまった。
昼に行くと予約をした訳じゃない。診察時間内に行けば問題はない。
モモには悪いが、今は、自分のことを考え、もう一度、寝ることを選択した。
暫くし、家のベルが鳴った。
「う、ん……ネットで何も注文してないけど、なんだろう」
私の家に訪ねてくる人間は厄病神だけだ。こんな時でさえも、安らぎを与えてくれないのだ。外はすっかりと日が暮れていた。
またベルが鳴り、仕方なく起き上がる。カーディガンを羽織ると、重い足取りで玄関に行った。
もう寒い季節になっていたのにも関わらず、掃除などの家事をして、窓を開けっぱなしにして昼寝をしてしまっていた。そのときにどうやら、風邪をひいてしまったらしい。こういう事は十分気をつけていたのに、私としたことが、気が緩んでいたようだ。
薬箱から体温計を出して、熱を測ると、38度にもなっていた。
熱をだしても看病してもらえなかった子供時代。そこからの教訓で、絶対に病気にはならないと誓ったのに、全く。
もう記憶にないくらい昔に熱を出して以来だ。こんなに辛いのか。
モモを退院させなくてはいけない。どうしたらいいだろう。モモは連れて帰って来たい、病院は居心地が悪いだろうし。だけど、体がいう事を聞かない。
ベッドから抜け出せずにいる。
食事をしようという気にもならず、ペットボトルの水とコップを何とか枕元に持って来て、横になる。
こんな時は、眠くなるのか、私は、目を閉じると、すぐに寝てしまっていた。
「ううん……」
朝に起きた時は、7時くらいだった。それからまた眠って今は既にお昼になっている。
どうしよう、体が動かない」
暫く眠れば熱は下がっているだろうと思ったが、さっぱり下がらない。
モモを迎えに行く時間だ。
重い身体を起こして冷蔵庫を開ける。
何か食べて薬を飲まないと。明日は、仕事だ、休むわけにはいかない。
普段買いだめをせず、節約をして、嗜好品を買わずにいたことが仇となる。何もない。
仕方なく、牛乳を飲む。モモを迎えに行く前にスーパーでフルーツを買って行こう。
口の中が気持ち悪く、さっぱりした物が食べたい。
着替えて迎えに行きたいと、気持ちは急いていたが、私はまたベッドに倒れ込んだ。
「あ~ごめんね、モモ。もう少し待って」
そんな風にしているだけで、時間は過ぎて行ってしまった。
昼に行くと予約をした訳じゃない。診察時間内に行けば問題はない。
モモには悪いが、今は、自分のことを考え、もう一度、寝ることを選択した。
暫くし、家のベルが鳴った。
「う、ん……ネットで何も注文してないけど、なんだろう」
私の家に訪ねてくる人間は厄病神だけだ。こんな時でさえも、安らぎを与えてくれないのだ。外はすっかりと日が暮れていた。
またベルが鳴り、仕方なく起き上がる。カーディガンを羽織ると、重い足取りで玄関に行った。