∞1208∞

「キリさん、飲み過ぎですよ」

「そう?まぁあたしんちやし
明日休みやし、ええやろー」

「また胃、悪くしますよ。」




そーですねーなんて言ったんだっけな






目が覚めた時

既に時計は1日の折り返しを少し過ぎたところを差していて
隣には当たり前のようにトモが居た。

カーテンがフワフワ揺れて
部屋は静まり返っている。

産まれたままの姿であたしは頭をかきむしる。


「おはようございます」

あたしの手首を冷ややかな指先が包む。

「おはよう」
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