∞1208∞
「え゛、王子ってトモの事?
え、気持ち悪い
てかその前に絶対的に謝る相手間違ってる!ちょ(゚Д゚)」
後ろで髭の密度がグッと濃縮され始めた友人が欠伸をふわりと手で包む。
「なぁんだ。また振り出しかぁ〜。
ねぇお腹減ったぁ、家入りましょうよう!
あ、あなたもいらっしゃいよっ。
どーせろくなもん食べてないんでしょ
って、あたしみたいなロクでもない大人が言うよね〜」
と、和義。
「ロクに女じゃないのにねぇ
ゆうよねぇ〜」
言ったヨシロウ、抓られる。
「え!…あ、いや…」
戸惑うワカメ女子高生はもじもじと、うねる。