∞1208∞
あれから何日たったかな。

パイナップルの香が懐かしい位に

トモには会っていない。

電話、無し
メールはそもそもアドレスを知らない。

寂しくなって夜更け、携帯を開きそうにはなったけど
やっぱり臆病なあたしはボタンを押せずにベッドに潜る。


せわしなく過ぎる日常に必死に捕まってる。
恋だけで腹は膨れない。
だからって胃袋も若くない。

若いコのように恋だけに振り回されてはいられない。
仕事、子育て、また仕事、ラスボスは親。

苦虫はあちこちにいる。

ファーストフードをほじくりながら甘い話題に花咲くことは羨みながら、半ば中腰レベルの座り具合でバンズをがっつく。
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