∞1208∞
「かえ」

「だから逆。」

凄く珍しく苛立ちを隠せていない優秀な彼を見る。
優等生らしく笑う姿はなく

疎ましがられていそうで泣きたくなる。


「帰んの!離して!」


恥ずかしい。

真っ赤だろうか、真っ青だろうか、あたしは感情の混濁具合に吐き気すらする。


「嫌です。」

「はっ!?な!はっはな※ДЗゐ‰せゑ」

歓楽の地にありふれたピンク色の光景。
だれもあたしとトモの事など気にしない。

ただ、トモの背中越しにチラチラと喧しい色の服を着た喧しい2匹がちょこまかしているだけ。
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