∞1208∞
歩く度に鳴る音は
あたしの背を押すファンファーレ。
挫けないぞと背をシャンとする為に必要不可欠。


♪//♪//♪//♪//♪//♪


右手に握られた携帯が鳴る。
画面には気色悪い青髭の友人が映っている。

こんな時間に珍しいな。


「はい?どーした?」




高いヒールはあたしの背を押すファンファーレ。

でも、
やっぱりたまに挫けそうにだってなるよ。


たまに、逃げたくなったりするよ。



「…はぁ!?なんでそんな事なってんの」
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