∞1208∞


Tシャツに腕を突っ込んでいると
インターホンが鳴り響いた。


「出るわよ〜」


「お願いー。」


髪をクルクルと纏め、止め、
ファンデーションをぽふぽふ叩く。
眉を描き揃えていると


「…ほんっとに!マナー位ちゃんとしてよね!」

女性の甲高い声と共に扉が閉まる音がした。


「誰?」


「…………」
< 80 / 168 >

この作品をシェア

pagetop