∞1208∞


インターホンが鳴る。


ふと気付いたあたしは
水っ鼻を垂らしたまま眠っていたようだ。

無視しよう。

鳴るインターホンに背を向けようと身を動かした時
あたしはもしかして、と思う。


インターホンを鳴らして鳴らして、居ないのを確認して
嫌がらせ犯は嫌がらせをするんでは?

あたしは四つん這いでドアに近寄り、ぴったり耳を貼り付ける。

ああ、間抜け。惨め。…ブッコロス。
< 83 / 168 >

この作品をシェア

pagetop