∞1208∞
なんだかんだと靄ついた感情を背負ったまま
部屋を掃除していると

あることに気づく。



「そーいや」



ガサガサガッコンと漁ると


「やっぱり。まだ居てるやろか」



ポストから取り出した、先ほどの女子高生が間違えて突っ込んだだろう手紙を持って
あたしはスリッパに足を突っ込んだ。


お向かいさんのインターホンを鳴らす。


…反応なし。


もっかい鳴らす。


……反応なし。




まだ30分位しかたってないと云うのに
うーん、困ったけどとりあえず取りにくるまで待っとくか。
< 87 / 168 >

この作品をシェア

pagetop