∞1208∞
ぞろぞろと見慣れた面子が流れ込んでくるので
あたしはソファに三角座りで
少し身を縮めて場所を空けてみる。


「楽しんだ?」


コウヤはニコニコ笑いながらも
疲れたのかうとうとと目をこする。


「手、洗おうねコウヤ〜」

ヨシロウに誘導されたコウヤがちまちまと歩いているのを眺め、笑う。


「あそこ行ってたんやろ?
あのバーベキュー広場みたいな所。混んでなかったん?」

「ああ、貸し切りだしガラガラだったわよ。」

「でもカワタッチの友達とかトモの店の従業員も来てたし
結局車6台だったから
賑わいには困らなかったわ。」

「わしの下の奴らがコウヤをよお可愛がってたわ。
とりあえず教育に悪ないような面子集めたから安心せえ。ぐわっはっはっは」


あたしの不器用のせいで長らく待たせたワインのコルクがスポンッと抜けグラスに注がれる頃には
テーブルには和義とヨシロウが選んだだろう
二人好みのピザやらサラダ、和洋折衷からすみなどなどが並んでいた。
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