∞1208∞

「あら、なにコレ」


ヨシロウが言う。


「んー?」


皆が乾杯し、カワタが軍艦マーチを熱唱する中
あたしはヨシロウの背中に手をかけた。



「あーその手紙な、話せば長いんやけどさ」


「結構よ。
…トモ!和義!」


「なんやな」


「なぁに〜?あら、柄にもなく可愛い便箋ね。あんたの?なにラブレター?やぁだー」


「バカズヨシ!見なさいよちゃんと!こんな可愛い便箋、キリコが使う筈ないでしょ!」


「だね〜(笑)
んー?なになに…んあ゛っ!」




「ミユキちゃん、ですか」





「トモ、さすが〜
そうよコレ、ミユキよミユキ!」










「…あの、何?意味がわからんのやけど」
< 90 / 168 >

この作品をシェア

pagetop