∞1208∞

clover



「ねぇ、あんたミユキちゃんと知り合いなの?」

ヨシロウの顔がヌッと寄る。
アウェイを願いたい。

「ああ、ちょっと知り合い。」

「これ、あんた宛てじゃないけど、」


和義の顔がヌッと寄る。
美人だが肌が粉ふき芋になっている。
一体何回上塗りしたんだ。


「うん、向かいの部屋の友達に持ってきたみたい。」



「「なに!?」」



ドスの利いた声がハモる男らしい二人の乙女。


「ちょ、なんなん?教えてや
意味が全くわからんねん」


あたしの困った顔をスルーして
名探偵が二人、顎を掻く。
あ、ヨシロウ、髭がポツポツとしょりしょりしてるよ。
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