∞1208∞


「NO!!
カワタッチ!トモ!」


はいよっと、寿司屋の大将の如し
二人の剛力にぐわしっと鷲掴みにされる。

ちくしょう、カワタの腕っぷしは理解できるが
なんだこのトモの馬鹿力は。
ほっそい体のどこにこんな力が蓄えてあるんだよ。


「ぬぁっ!離せ!てめーらスクラップにすんぞ!」


めしめしめし…


嫌な音が響く。
なんのその!


「ゆーるーさーんー!」


耳から湯気は漏れていないだろうか。

脳みそがボコボコと沸騰してる筈だけど。
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