∞1208∞
左足で蹴り開けたドアを超え
27歳にもなって裸足で向かいのドアを



「キリコ!!!!」



蹴り上げた。



「もう好きにさしたろうや(笑)」

カワタが笑い、

ヨシロウがヒイィイと、か細く叫ぶ。


「キリさんは、キレたら手つけれないですからね。」

トモの声は良く通り

呆れながら何かを食べる和義。


皆を背にして仁王立ち。




なぁ、あたしは大人か?


こんな愚弄を笑って無視すんのが大人なら
あたしは子供でかまわない。


誰かが泣いてうずくまってんの無視して
歩いてくのが大人なら
あたしはガキで結構。




「出てこんかい!」



また一発蹴り上げる。


夜の虫がジージーと鳴き声を漏らし
あたしはドアを睨みつけた。
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