あかとくろの間
「……学校は?」
「誰かさんが行くな言うから」
「…ば-か。嘘よ、う・そ」
「…絶対嘘だね」
「-----図星」


あたし、えらく、素直。


「図星かぁ。肯定すんの初めて?」
「…アンタのせいだかんね」
「俺のせいかよ~…」

寝転んで空を見上げる輝。


まぶしくてうまく目を開けてない。


「ね~千波って何才?」
「20。3つ上だね」
「たった3つじゃん」
「何が言いたい?」
「あと1年で結婚できるよ?」


輝…馬鹿??
結婚なんてあたしできないし。


「ば~か。あたし結婚しないし」
「なんで?もう20でしょ?」
「できないの。事情で」


だってこの仕事止めれない。



「あ…そっか…」
「は?千波独り言??」


結婚を理由に止めれるのか…。


「ってダメダメ!!巻き添えにできないッ」


そうだよ…本気の結婚だよ??


「千波は何に悩んでンの?」
「別に?大丈夫だし」

輝…あたし、あんただけは

傷つかせたくないんだよ??



「…支える役目は俺だかんな。
他の男…とかに甘えんなよ??」

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