あかとくろの間
世界が終わるなら。

今でいいよ?

1番幸せな時間の部屋の中で

死んでいきたいから。


「ってか隣の子、誰?お客?」
「///!!止めて下さい!彼は──」


泣きそうかも。

輝が客??

そんなの、やめてよ!!!!

            キモチワルイ


「あんたこそ、なんだよオッサン」
「あぁ??…千夏ちゃん、今晩どぉ?」
「え…あの…プライベート…でですか?」
「千波、このオッサン何言ってんの」
「輝っ!!お願い、今日は帰って」


ダメだ。今晩は逃げられない…。

断ったらきっと輝が潰される…!!


初めて会ったときのこの客は

優しくて、面白い、いい人だった。

でもそれは次第に豹変し、暴力と化した。



「はぁ?千波置いてかえらねぇし」
「お願い!!!帰っててば!!」
「ふざけんな!ンなことできねぇよ」


どうしたら…傷つけずにできるの?

唇を強くかんだ。

…鉄の味がした。
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